アンフリサスキシタアゲハ　学名：Troides amphrysus （トロイーデス　アムプリュースス）
英名：Malay Birdwing

東南アジアの熱帯地域の平地から山地まで広く見られます。♂は後翅外縁の黒のフリルが小さく、黄色部が同属の中で最も広く目立ちます。また前翅にも黄色の鱗粉が翅脈に沿って発達しています。♀では前翅の白部が発達して、かなり白っぽく見えます。後翅亜外縁の黒部も広く、雌雄の区別は容易です。日本の研究者により、亜種は島ごと地域ごとに細かく分けられています。

分布distribution : 東南アジア SE.Asia

亜種spp : 　amphrysus (Java, Bali)　ruficollis (Peninsular Malaya, S.Thailand, S.Burma)　euthydemus (Sumatra)　actinotia (S.Borneo)　flavicollis (N.Borneo)　naokoae (Langkawi) etc.
食草food plant : ウマノスズクサ属Aristolochia sp　Thottea sp

メモmemo :　キシタアゲハの仲間は大型で飛び方もさっそうとしています。サッと現れてサッと消えてしまうのでとても印象に残ります。マレーシアのランカウイ島にはアンフリサスキシタアゲハTroides amphrysusとヘレナキシタアゲハTroides helenaの2種類がいました。アンフリサスTroides amphrysusは前翅には黄白色のスジがあり、後翅外縁の黒色部が分離している点で見分けられます。マレーシア・コタキナバルの動物園で初めて♀を見かけましたが、高木の葉の上で休んでいて、その全貌を見せてはくれませんでした。

観察記録record page :
　　　　　　　　　　　　　　　2016年2月27日　マレーシア・ランカウイ島ラヤ山麓Mt.Raya Langkawi Malaysia　　　ssp naokoae
　　　　　　　　　　　　　　　2016年2月28日　マレーシア・ランカウイ島ダタイ地区Datai Langkawi Malaysia　　　ssp naokoae
　　　　　　　　　　　　　　　2018年3月25日　マレーシア・サバ州ポーリン温泉Poring Hot Spring Sabah Malaysia　　　ssp flavicollis
　　　　　　　　　　　　　　　2018年3月27日　マレーシア・サバ州ロッカウイ動物園Lokkawi Wildlife Park Sabah Malaysia　　　 ssp flavicollis