ヒメギフチョウ 学名:Luehdorfia puziloi (リュードルフィア プチロイ)
年1回春先に見られます。ギフチョウによく似ていますが、後翅背面外縁の斑紋がヒメギフチョウLuehdorfia puziloiは黄色、ギフチョウLuehdorfia japonicaはオレンジ色なので見分けられます。また、前翅外縁翅頂部の白紋にズレのないのがヒメギフチョウL. puziloi、ズレているのがギフチョウL. japonicaです。♀の交尾嚢は黄褐色で、これもギフチョウの黒とは違います。♂の体は長毛でおおわれていますが、♀の体にはあまり長毛はありません。
分布distribution : 満州、ウスリー、北朝鮮、日本、千島列島など Manchuria, Ussuri, N.Korea, Japan, Kurile Is...
亜種spp : puziloi (ウスリー Ussuri), yessoensis (日本北海道亜種 Japan), inexpecta (日本本州亜種 Japan), coreana (韓国 Korea), lingjangensis (中国) など
食草food plant : ウスバサイシンAsarum sieboldii、オクエゾサイシンAsarum heterotropoides
メモmemo : ギフチョウLuehdorfia japonicaと共に春を代表する蝶の一つです。50年ほど前、中学生のとき群馬県に住んでいて、何度か赤城山麓にこの蝶を探しに行きましたが見つけられなかった思い出があります。ギフチョウと混生している場所の1つである白馬で最初に出会い、その後2018年に、ようやく赤城山麓でもこの蝶に出会うことができました。
本州の亜種はL.p.inexpecta、北海道亜種はL.p.yessoensisです。
観察記録 : record page
2015年5月9日10日 長野県白馬Hakuba Nagano
2018年4月29日 群馬県赤城山麓Akagiyama Gunma
2018年4月30日 長野県白馬五竜Goryu Hakuba Nagano
2019年5月20日 岩手県早坂高原Hayasakakougen Iwate